パル・コラム

2014/09/05カテゴリ:栄養・食事について(管理栄養士コラム)

脂溶性ビタミンの役割りについて その2

こんにちは。
東武東上線沿線で調剤薬局を展開している、株式会社パル・オネストの事務兼管理栄養士社員です。

前回は脂溶性ビタミンのAとDについてお話致しましたが、ご理解いただけたでしょうか。

では今回は残りのビタミンEとKについて重要なキーワードを交えてお話していきます。

まず、ビタミンEの重要なキーワードは「抗酸化作用」です。
抗酸化作用は文字通り酸化を防ぐ効果ですが、どんなところで力を発揮しているかご存じでしょうか?

実は私たちの体の中にある細胞なんです。
細胞は不飽和脂肪酸で形成されており、その脂質が酸化してしまうと細胞の老化が進み、生活習慣病などの原因にもつながります。

また酸化を防ぐことで免疫力がUPするといわれていますので、特に風邪が流行る冬の時期にはしっかりビタミンEを摂取したいですね。

野菜・・モロヘイヤ、西洋かぼちゃ
種実類・・アーモンド、落花生
果実・・アボガド
魚介・・うなぎ、かき、マグロの油漬け缶詰

これらに多く含まれており、他に抗酸化作用をもつビタミンCやB2、β‐カロテンと一緒にとるとより効果的です。

続きましてビタミンKのお話にうつりうます。

ビタミンKの重要なキーワードは「骨づくり」です。

以前にビタミンDは骨作りのサポート役というお話をしましたが、ビタミンKも実は骨づくりに関わっているんです。

カルシウムが骨に沈着する際に必要なたんぱく質をビタミンKが活性化させてくれる働きがあります。
それによって効率よくカルシウムが骨に蓄積されるようになります。

カルシウムとともに、ビタミンDとKをうまく摂取して丈夫な骨を目指しましょう。

他にもビタミンKは出血の際の止血にも重要な役割を果たしています。

体の必要な栄養素で、主な過剰症は認められていないためしっかり摂取したいですね。

豆類・・納豆
野菜類・・モロヘイヤ、ほうれん草、ブロッコリー
藻類・・わかめ、こんぶ
肉類・・鶏肉

これらに多く含まれています。

脂溶性ビタミンのため熱に強く、油脂類と一緒に摂取すると吸収率がUPしますのでぜひお試しください。


今回で脂溶性ビタミンのお話は終了です。

次回から水溶性ビタミンについてお話していきますのでお楽しみに。

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