2015/01/24カテゴリ:栄養・食事について(管理栄養士コラム)
水溶性ビタミンの役割りについて その5
こんにちわ。東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの事務兼管理栄養士社員です。
これまで水溶性のビタミンを8種類ご紹介させて頂きましたが、それぞれの特徴を少しは掴むことが出来たでしょうか?
ずいぶんとたくさんの種類がある水溶性ビタミンですが、今回のビタミンCが最後のひとつとなります。
ビタミンCは、よく耳にする名前なのでご存知の方も多いと思います。
野菜では、赤や黄色のカラーピーマン、ブロッコリー、青菜類などに多く含まれ、果物では、レモンや柿、いちごなどに特に多く含まれています。
ビタミンCは、一度にたくさん摂取しても体の中に貯めておくことが出来ません。
必要以上に入ってきたビタミンCは尿と一緒に体の外に排泄されてしまいます。
効果を持続させるためには、毎食欠かさずに補給するのがよいでしょう。
ビタミンCは、喫煙やアルコール飲料の摂取によって消費量が増えるとも言われているので、タバコを吸う人やお酒を飲む人はより積極的に摂取することを心掛けてみて下さい。
強い抗酸化作用をもつビタミンCですが、特にLDLコレステロールの酸化を防いで血管疾患を予防する働きがあると言われています。
細胞がサビると老化が速まるという話をよく聞くと思いますが、この細胞のサビを食い止めてくれるのがビタミンCなのです。
これまでご紹介してきたビタミンA、ビタミンEも同様な効果が期待でき、この3つのビタミンを合わせてビタミンACE(エース)と呼んでいます。
是非、この3種類のビタミンを意識して摂取し、細胞の酸化から体を守りましょう!
他にも、コラーゲンの合成に関与したり、ホルモンの合成を促進したり、鉄の吸収を助けたり、メラニン色素の沈着を防いだりと様々な役割をもっています。
ビタミンCは、水溶性で水に溶けやすいうえ、熱や光に弱い成分で、保存中や調理中に非常に失われやすいので注意が必要です。
野菜や果物は新鮮なものを購入し、長く保存せず、手早く調理して食べることが効率よく摂取するコツです。
しかし、ジャガイモやサツマイモのビタミンCは、でんぷんに覆われているため、調理による損失が少なく、しっかり摂取することが可能なので、『いものビタミンCは壊れにくい』と覚えておくと良いでしょう。
以上、ここまでが水溶性ビタミンのお話になります。
次回からはミネラルのお話になりますのでお楽しみに!