
2013/05/23カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
こんにちわ。
東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
このカテゴリーでは当社の薬剤師がおススメするお薬手帳の活用テクニックについてお話していきます。
さて、今回も前回に引き続きお子様のお薬手帳の活用方法についてお話したいと思います。
ところで、このようなご経験はありませんか?
薬局で薬をもらう時に、「粉薬が飲めないのに粉薬が出てしまった。シロップのほうがよかったのになぁ。」
「幼稚園に行っていて昼の分を飲ませることができないから1日2回の薬がよかったのになぁ」
などなど。お子様をもつお母様なら1度はこのようなご経験があるのではないでしょうか?
しかも、このようなケースは意外と処方箋をもらってから気づくのではなく、薬局で調剤してもらっていざ自分の名前を呼ばれた時に、薬を見て気づくことが多かったりするのです。
もちろん、薬局で気づいてからでも遅くはありません。
薬剤師が電話で医師に問い合わせをして、医師の了承のもとで処方を変えることが可能だからです。
しかし、現実的にはこれでは大幅に時間がかかってしまうのです。
医師に問い合わせをして折り返しの電話を待つ時間と再度薬を作り直す時間とコンピュータで処方内容を入力し直す分の時間だけ余計にかかってしまうからです。
だったらその余計にかかった時間分だけ少しでも早く薬を飲ませたいと思いませんか?
このようなことにならないようにするためにも是非お薬手帳を活用して欲しいのです。
次の下の2枚の写真をご覧ください。

この写真では、3月28日にムコダインという粉薬とアスべリンという粉薬が処方されているのがわかりますよね。
しかし、家に帰っていつものように水で溶かして服用しようと試みた結果溶けずに飲めなかったのです。
大切なのは、今後もこのようなことがないように飲めなかった理由をお薬手帳に記載しておくのです。
せっかくいい薬が出ていても飲めないと意味がありませんものね。
このケースでは薬が飲めなかったのでその理由を書いてありますよね?
次に下の写真をご覧ください。

前回、粉薬が処方されたときに、何故飲めなかったか?をしっかり手帳に記載したからこそ、今回はシロップに処方が変わっている事がわかりますね?
また、粉薬といっても溶けやすいものと溶けにくいもの、また溶かしてはいけないものなど種類は様々です。
いつもどのようにして粉薬を服用しているのか?もお薬手帳に記載しておくと、溶けやすい粉薬を出してくれたり、味が良い粉薬を出してくれたりする場合があります。
ちなみに、粉薬が絶対飲めないから可能な限りシロップがいい!!と言う場合はこちらの記事(お薬手帳の活用テクニック 〜絶対に見逃してほしくない情報は手帳の表紙に書く〜)を参考にしてお薬手帳を有効活用して下さいね。
お薬手帳の活用に関する過去の記事はこちらをクリック
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2013/05/22カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
こんにちわ。
東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
このカテゴリーでは当社の薬剤師がおススメするお薬手帳の活用テクニックについてお話していきます。
今回はお母様が自分のお子様のお薬手帳をどのように活用すればよいのか?についてお伝えしていきます。
ところで、クリニックで体重を聞かれたのに薬局でもまた体重を聞かれたなんてことありませんか?
お子様の薬の量は体重で決まります。
少し話がそれますが、「クリニックで体重を聞かれる理由」と「薬局で体重を聞かれる理由」は実は意味合いが少し違うのです。
クリニックで体重を聞かれる理由は、体重に合った薬を処方するためです。薬の量を体重あたりに換算するために体重を聞かれます。
では薬局でも何故体重を聞かれるのか?きっと何回も何回も体重を聞かれてうんざりしている方も少なくないでしょう。
しかし、ご理解していただきたいのは、薬局で体重を改めて確認する事で、医師が処方した薬が体重あたりの量として妥当かどうかを判断する為なのです。
つまり、クリニックでは「体重あたりの薬の量を決めるため」、薬局では「医師が処方した薬の量の妥当性を確認するため」に体重を確認しているのです。
0歳〜5歳くらいの小児というのは本当に著しく体重が増えます。そうするとそれに伴って薬の量も増えていきます。
それ故に体重は1〜2ヶ月程度に1回は必ず確認しているのです。だから、前回体重を伝えたはずなのに、また聞かれたと思わないで下さいね。
特に小さいお子様では前回と今回で体重が違うので当然薬の量も変わってくるのです。
「以前は良く効いていた薬が最近は全く効かなくなった」
このような場合はもしかしたら最近の体重を伝えていないため、以前の薬の量のままであり、体重に見合った量になっていない可能性もあります。
こんなときに役に立つのがやはりお薬手帳です。是非ここでもお薬手帳を活用して下さい。
では、お薬手帳をどのように活用すればよいのか?
ズバリ・・・
手帳の最新ページに最新の体重とその体重を測った日付を書いておくだけです。

たったこれだけです。あとはお薬手帳をクリニックと薬局に掲示するだけです。
これだけで体重に見合った薬を処方してくれますし、その量が妥当かどうかも薬剤師さんが確認してくれるでしょう。
是非、お試しください。
体重を書いておくだけで、薬の処方量の決定、確認が同時にできますので過量投与による副作用の防止にもつながりますし、いつでもその時の体重に見合った量を服用する事で治療を早めてくれることでしょう。
お薬手帳活用テクニック 〜お薬手帳には必ず副作用歴・アレルギー歴・病歴を書き込んでおこう!〜はこちらをクリック
お薬手帳活用テクニック 〜お薬手帳にはメールアドレスも記載しよう!〜 はこちらをクリック
お薬手帳活用テクニック 〜絶対見逃してほしくない情報は手帳の表紙に書く〜 はこちらをクリック
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お薬手帳活用テクニック 〜ジェネリックを服用している人は先発医薬品名も書いておこう〜 はこちらをクリック
お薬手帳活用テクニック 〜薬の内容が毎回同じでも必ず記録を残しておこう〜 はこちらをクリック
お薬手帳活用テクニック 〜お薬手帳には副作用歴だけでなく良く効いた薬も記載しておこう〜 はこちらをクリック
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2013/05/21カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
こんにちわ。
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今回は、外用薬が処方されたときにお薬手帳をうまく活用する方法をお教え致します。
外用薬と言うとどのような薬があるでしょうか?
すぐ思い浮かぶのが点眼薬、点鼻薬、うがい薬、湿布薬、テープ剤、吸入剤などでしょうか?
でも、外用薬って「全量でいくつ出ています」とは説明を受けても、「何日分出ています」とは説明を受けませんよね?
「目薬が2本、湿布が30枚出ています」などと説明を受ける場合が多いのではないでしょうか?
しかし、果たしてそれらが何日分なのか考えた事はありますか?
薬が何日分出ているのかが分からないという事は、その外用薬が何日に使い切るのかが分からないという事になります。
これは何を意味しているかというと、次にいつ受診すればよいのかが分からないんですよね。
そうなると、例えば突然日曜日に薬を切らしてしまったり、夜に薬を切らしてしまったりして苦しい思いをしてしまう可能性があるのです。
気づいてからでは遅いですよね。
錠剤であれば薬がどれくらい残っているのかが目で見れば一目瞭然で分かりますが、外用薬はどれくらい残っているのかが分かりにくいものが多いです。
点眼薬や湿布などは万が一切らしてしまっても症状を我慢すれば最悪問題はありません。ただし喘息の発作をコントロールする為の吸入薬をいきなり切らしてしまうと大変な事になってしまいます。
ですので、外用薬をもらった場合はそれが約何日分で、いつ頃使い切る予定なのかをお薬手帳に自分で記載しておいたり、薬剤師さんに書いてもらうとよいと思いますよ。

外用薬は残量に気づかず、気づいたら使い切ってしまったというケースが本当に多いのです。
皆さんも痛い目を見ないよう注意して下さいね。
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2013/05/20カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
こんにちわ。
東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
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さて、今回はお薬手帳をうまく活用して効率よく治療を進めていく方法をお教え致しましょう。
それはズバリ、服用した薬のうちよく効いたなと感じた薬をお薬手帳にメモしておくだけです。
ある薬を服用して「副作用が出た」あるいは「アレルギーが出た」など自分にとって不利益な症状が出たときはお薬手帳にその旨を記載する人は少なくないと思います。
しかし、よく効いた薬はどうでしょうか?
おそらく、よく効いた薬というのは特に手帳に何も記載せず、「あー、良くなった」で終わってしまっている方がほとんどではないでしょうか?
人間というのは「快楽を追求するか?」「苦しみから逃れるか?」の2つの選択肢があった場合、心理学的にほとんどの人は後者を選ぶそうです。
つまり、副作用情報を記載する=苦しみから逃れる、よく効いた薬を記載する=快楽を追求すると言い換える事が出来ます。
しかし、このよく効いた薬を手帳に記載しておく事こそが病気を早く治すための助けになる事があるのです。
一度服用してすぐ熱が下がった、すぐに痛みが治まった、すぐに咳が止まったなど、自分が服用した薬でよく効いたなと感じた薬をお薬手帳にメモしておけば、また同じような病気になった時にそのお薬手帳を医師に見せれば、自分にとってよく効いた(自分に合った)薬を出してくれるかもしれないのです。

例えば、出張先で風邪をひいたり、勤務中に転んで足を怪我したりしてしまった時に、過去に服用して風邪がすぐに治った薬やよく効いた鎮痛剤をお薬手帳に書いておき、それを出張先や勤務先の近くのクリニックで医師に見せれば自分にあった薬を出してくれるかもしれません。
実は、よく効いた薬を手帳に記載しておくという事は、無駄な薬を服用しなくても済むということにもなり、医療費の削減にもなるかもしれません。
不要な薬は極力服用せず、本当に自分に合った(自分にとって良く効いた)薬のみを服用する事でスムーズに病気を治す事ができるかもしれないのです。
もちろん、病気によって処方する薬も異なりますので、全部が全部当てはまる訳ではありませんが書いておいても決して損ではありませんし、スムーズに治療を進めていく上で書かせない情報の1つだと思いますよ。
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2013/05/19カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
こんにちわ。
東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
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皆様の中にはジェネリック医薬品を希望して服用している方はいらっしゃいませんか?
もしかしたら保険者の方からもジェネリック医薬品希望カードなどを配布されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ジェネリック医薬品を服用している患者様はもちろん、途中からジェネリック医薬品に変更してもらった場合などは、なるべく変更前の先発医薬品の名称をお薬手帳に記載しておくことをおすすめします。
ちょっと下の写真をご覧になって下さい。

写真のお薬手帳の左側のページと右側のページの医薬品は実はまったく同一の医薬品なのです。
左側がすべて先発医薬品、右側はその先発医薬品に対応するジェネリック医薬品です。
これは意図的に作ったものですが、このようなことが実際に頻繁に起こっているのが現状です。
これは本当に恐ろしい事だと思いませんか?
毎回ずっと同じかかりつけの病院やクリニックにかかっていれば、このような事はほとんど起こりませんが、例えば整形外科・眼科・耳鼻科などいろいろな医療機関にかかっている患者様ほど起こる頻度は増えます。
「医薬品名が全く違うのに成分は同じ」と言うよりも、「成分は同じなのに医薬品名が全く違う」と言った方が怖いイメージが湧くのではないでしょうか?
さらに恐ろしい事実をお話し致します。
1つの先発医薬品に対して、ジェネリック医薬品は1個とは限らないんですよ。
例えばAという名称の先発医薬品があったとすると、それと全く同一の成分を含んだジェネリック医薬品は数種類存在し、その数種類は全て医薬品名が異なるんです。
つまり、名前が全く違う医薬品でも実は同じ成分で、それらを同時に服用してしまい思わぬ副作用につながってしまうということが起こりえるのです。
ではどのような対策をすればよいか?
もちろんお薬手帳を活用すれば良いのです。
お薬手帳には先発医薬品だったり、ジェネリック医薬品だったりいろいろな薬の情報が記載されていると思います。
もし自分が服用している薬の中にジェネリック医薬品があるのなら、そのジェネリック医薬品の先発医薬品名を手帳に必ず記載しておく事です。
(ジェネリック医薬品かどうかを簡単に見分ける方法はこちらをクリック)


先発医薬品というのはジェネリック医薬品と違い、一つの成分に対して通常は1種類しか存在しません。
手帳に自分が服用しているジェネリック医薬品の先発医薬品名を記載しておけば、医師や薬剤師はそれを見ればすぐに分かりますし、飲み合わせも容易に確認ができます。
もし自分が服用しているジェネリック医薬品の先発医薬品名が分からない方は薬剤師に言えばすぐ教えてくれると思います。
お薬手帳をうまく活用して自分の健康を守って下さいね!!
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2013/05/18カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
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東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
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いきなり質問です。
毎回同じ薬だから途中からお薬手帳を使わなくなってしまったという方はいらっしゃいませんか?
あるいは薬の内容が変わらなければ手帳に記録を残してもあまり意味がないのではと思っている方はいらっしゃいませんか?
いいえ。決してそんなことはありません。
次の二つの写真をご覧ください

写真からも分かるように2月1日にゼスランという薬が30日分、その約30日後にまたゼスランという薬が30日分、そして4月15日にまたまたゼスランという薬が30日分継続して処方されているのが分かりますね?
ところがこの写真のケースでは毎回毎回ゼスランという同じ薬だからという理由で4月15日でシールを貼るのをやめてしまったのです。次に下の写真をご覧下さい。
お薬手帳の記録が9月10日からまた再開しています。
普通であればこのお薬手帳を見たときに、4月15日〜9月10日までの間は何も薬を服用していなかったのだろうと解釈してしまいます。

そして案の定、このお薬手帳をみた医師はゼスランという薬は今は服用していないと解釈してしまい、全く同一成分の名前の異なるニポラジンという薬を処方してしまったのです。
そうです。大事なのは処方されている医薬品の名称だけではなく日付なんです。
私達薬剤師をはじめ、医師の方はお薬手帳のどこを見ているのかというと、もちろん服用している併用薬の情報も見ますが、その他にもその併用薬を今現在でも飲んでいるのかもしっかり確認しているのです。つまり処方日もしっかり確認しているのです。
写真の事例のような痛い目に合わないようにするためにも、たとえ毎回同じ薬でもお薬の記録を残すことを強くお勧めいたします。
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2013/05/17カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
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東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
このカテゴリーでは当社の薬剤師がおススメするお薬手帳の活用テクニックについてお話していきます。
皆さんのお薬手帳にはどれくらいの情報が蓄積されていますか?
使い始めたばかりでまだ3ページ目?
半年間くらい使っているので手帳の半分くらい?
実はお薬手帳というのは、長い期間使えば使うほど、そして病院にかかればかかるほどそれに伴い情報量も増えていきます。
もし、副作用の情報、病歴、薬を飲んで体調が悪化したなどの大切な情報をページの所々に記載してあった場合、お薬手帳に蓄積した情報量が多ければ多いほど探すのが至難の業になってしまいます。
そのような絶対見逃してほしくない大切な情報をしっかりお薬手帳に記載してもそれに気づかず、自分に合わない薬をうっかり飲んでしまい同じ苦しみを味わいたくないですよね?
もちろん私たち薬剤師はそのような事が絶対にないように、患者様ごとに作成した服用記録(カルテのようなもの)を確認し、過去の副作用歴やアレルギー歴などを必ず確認した上で薬をお渡しています。
しかし例えば次のようなケースはどうでしょう?
毎回かかりつけのA薬局で薬をもらっている患者様が、たまたまB薬局でお薬をもらう場合。
このような事例はごく普通にあり得る事ですよね。
もちろんA薬局はかかりつけ薬局な訳ですから患者様の副作用歴やアレルギー歴はA薬局のカルテにしっかり記録されていますので薬剤師がしっかりチェックしてくれます。
しかし、たまたま利用したB薬局ではどうでしょう?
もちろんB薬局は初めて利用する訳ですから患者様の副作用歴やアレルギー歴に関するカルテがありません。
問題ですよね?
A薬局の患者様のカルテ情報はB薬局では見れないのです。
もしA薬局のカルテの副作用歴に記載されていた薬がB薬局で気づかず出てしまったら?
考えるだけで恐ろしいですよね?
こんなときに役に立つのはやはりお薬手帳なんです。かかった先々の薬局や病院にお薬手帳を見せるだけで、その患者様の情報が共有出来るのです。

少し話がそれてしまいましたが、お薬手帳は情報量が蓄積すればするほど、本当に大切な情報を探すのが困難になってきます。
そこで是非やっていただきたいのが、お薬手帳にインデックスをつける事です。

例えば、ある薬で副作用が出てしまったときは、そのページに副作用が出た旨を自分で記載し、そのページにインデックスをつけておくのです。
そうすればその手帳を見る側はそのページに自然と目がいきますし、見逃すはずがありません。
私たち薬剤師は、お薬手帳を預かった場合、ただ今回のシールを貼るだけではなく手帳に貼ってある併用薬を確認した上でお返ししていますが、この時に必ず全てのページを見ているとは限りませんし、人間ですから見落としてしまう可能性だってないとは言えません。
1年以上前などの古い情報はどうしても目が届きにくくなります。
ですので、大事な情報が書かれているページは時が経過してもずっと永遠に生きているページにしてほしいのです。
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2013/05/16カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
こんにちわ。
東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
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今回はお薬手帳を万が一紛失してしまった場合に困らないようにするための方法をお伝えしたいと思います。
ところでお薬手帳の普及のきっかけになった出来事を皆さんはご存知でしょうか?
実は阪神・淡路大震災がきっかけでお薬手帳の普及が始まったのです。
この震災で、「何人もの人が薬を飲みたくても医薬品名が分からない」という状況になり薬を飲みたくても薬の名前が分からず処方が出来ない状況になってしまったのです。
「ほらほら、あれだよ、たしか白い色の血圧の薬だよ。」「白い楕円形の錠剤だよ。」「1日2回飲む心臓のカプセルの薬だよ。」
このような状況になってしまったのです。自分がどのような薬を飲んでいたか、また、薬の形、色は覚えていても医薬品名が思い出せない。そのような人がたくさんいらっしゃったようです。
このような事が今後二度とないようにお薬手帳が普及し広まっていきました。
もし、あのときにお薬手帳がすでに普及していればこんな事態は防げたかもしれません。
お薬手帳って大事ですよね??
しかし・・・
自分の命を守ってくれるこんな大事なお薬手帳。
紛失してしまったら大変です。
何処かに置き忘れてしまったり、あるいは旅先で落としてしまったり。
もし誰かが拾ってくれたとしても、お薬手帳に連絡先が書いてなければ永遠に手元には戻ってこないのです。
ですので、手帳には必ず連絡先の住所や電話番号を記載しておきましょう!!
さらに、メールアドレスを持っている人は是非メールアドレスも記載しておきましょう。

というのは、東日本大震災の時に「電話が通じない」という状況が発生したからです。
(この震災によりお亡くなりになられた方々にはご冥福をお祈り申し上げますとともに被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます)
地震などの災害で家屋が崩壊したり、自宅の電話が壊れてしまった場合、たとえお薬手帳を誰かに見つけてもらったとしても電話だと連絡のしようがありません。
携帯電話があるじゃん。
と思われるかもしれませんが、東日本大震災の時は携帯電話もほとんど通じなかったのです。
しかし、メールであれば、ほぼ問題なく連絡のやり取りが出来ました。
また、今はさまざまなIT関連会社などからフリーメールのアカウントが無料で簡単に取得出来る時代です。
googleやyahooなどのフリーメールアカウントを取得している方もたくさんいるのではないでしょうか?
このようなフリーメールのアカウントを取得している方は是非、お薬手帳の連絡先に記載しておくと良いと思います
このフリーメールの最大のメリットは、自分の携帯電話やパソコンが万が一故障してしまい音信不通になってしまった場合でも、漫画喫茶などのパソコンからメール内容を確認できるのです。
ですので、最後の切り札として、お薬手帳の連絡先にはメールアドレスも記載しておく事をおススメします!!
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2013/05/14カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
こんにちわ。
東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
このカテゴリーでは当社の薬剤師がおススメするお薬手帳の活用テクニックについてお話していきます。
皆さんは過去にお薬で嫌な体験をしたことはありませんか?
例えばお薬を飲んだらひどい薬疹がでてしまったり、胃が荒れてしまったり、ひどい眠気が出てしまい仕事に手がつかなくなってしまったりなどなど。
または、薬を処方してもらう時に絶対見逃してほしくない情報はありませんか?
例えば粉薬は全く飲めないからシロップで出して欲しい、胃潰瘍を持っているから胃に優しい薬を出してほしい、仕事上眠気が出る薬は困るなどなど。
こういう場合は皆さんはどうしていますか?
診察時に医師に伝えるというのも、もちろん1つの方法です。
しかし、診察の時に医師に伝えるのを忘れてしまったり、うまく伝わらなかったりする場合だってあるかもしれません。
また、仮にしっかり伝わったとしても1回伝えたから2回目以降はもう大丈夫だろうと安心してしまいませんか?
実は1回伝えたとしても、ある程度時間が経過してしまうと、「今はそんなことはないだろう」と思われてしまい、また痛い目にあってしまう可能性があるのです。
そこで、自分にとって絶対に見逃してほしくない情報は思い切ってお薬手帳をに書いてしまうんです。
しかも表紙に!!大きな文字で!!

前にもお話ししましたがお薬手帳はただシールを貼るための台紙ではありません。
いろいろな情報を書き込んでいいんです。
あとはお薬手帳を医師や薬剤師に見せるだけです。
それを見せられれば、見せられる方は嫌でも目に入ってくるわけです。
もちろん、お薬手帳の中に記載しても結構ですが、手帳の中の情報量が増えれば増えるほど、大切な情報が埋もれてしまい発見されにくくなってきます。
ですので、自分にとって絶対に見逃してほしくない情報はお薬手帳の表紙に思い切って大きな字で書いておくのも自身の健康を守る上で非常に有用だと思います。
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2013/05/13カテゴリ:お薬手帳について, お薬手帳の活用テクニック
こんにちわ。
東武東上線沿線で調剤薬局を展開している株式会社パル・オネストの薬剤師社員です。
このカテゴリーでは当社の薬剤師がおススメするお薬手帳の活用テクニックについてお話していきます。
皆さんはお薬手帳をどのように活用していますか?
クリニックや薬局に手帳を持っていき、飲み合わせを確認してもらい、シールを貼ってもらって返してもらうだけで終わってしまっていませんか?
実はお薬手帳には、必ず患者様の氏名、連絡先、アレルギー歴、病歴、副作用歴など患者様のこれまでの既往歴を記載するページが存在します。

これは、お薬手帳であるための必須条件にもなっています。
薬の服用歴が経時的に記録が出来る形式になっており、また氏名、連絡先、その他既往歴を記載する箇所があることが手帳の条件になっているからです。
私たち薬剤師も日々お薬手帳を患者様からお預かりし、飲み合わせを確認し、シールを貼って患者様にお返ししていますが、ほとんどの患者様は表紙に氏名を書いて終わってしまっています。
表紙をめくると患者様の個人情報のページ(連絡先、住所、既往歴等)を記載するページがあるのにも関わらず空欄になっているのです。
実はここの個人情報ページが薬を処方する際や薬を投薬する際にきわめて大事な情報源になるのです。
何故かというと、「薬の副作用は何も薬同士の飲み合わせで引き起こるとは限らない」からです。
普通の人が服用しても何の問題もない薬をある病気を持っている人が服用すると重大な副作用につながったり、ある食べ物のアレルギーを持っている人が服用すると副作用が出てしまう薬があったり。
このようなことが本当に頻繁に起こりえるのです。
また、副作用歴も同様です。
「私は副作用が出た薬は全部覚えているから大丈夫だよ」という方もいるかもしれません。もちろん意識の高さも伺えますし大変すばらしいことだと思います。
ただ、薬には系統というものが存在し、ある薬で副作用が出た場合、同一系統の違う名称の薬でも副作用が出る可能性があるのです。
例えば、Aグループにa,b,c,d,eという5つの薬が存在するとしましょう。
このうち仮にbという薬で副作用が出てしまいbという薬の医薬品名を覚えていたとしてもa,c,d,eという薬でも同様の副作用が出る可能性があるということです。
ですので、お薬手帳を使っている患者様は、是非お薬手帳の表紙には氏名を、個人情報のページには副作用歴、病歴、アレルギー歴を必ず書いておく事をおすすめします。
また、薬局というのはこれまでの患者様の薬の服用歴、病歴、副作用歴をしっかり記録していますので薬局の薬剤師に言って自分のこれまでの既往歴を教えてもらったり、薬剤師さんに直接記載してもらうことをおすすめします。
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