目の病気について

梅雨明け、夏真っ盛りになったかと思いきや、風はこころなしか秋めいてきました。
今年は特に寒暖差が極端なためか、体調を崩しやすく、なかなかスッキリと治り難い傾向が視られます。

ここ最近、雨の日はそれほどではなかったのに…

・急に涙が止まらなくなった。
・急に眼がかゆくなった。もしくは痛くなってきた。
・眼が赤く充血してきた。
・ねばねばした目やにが出てきた。

こんな症状は出てきていませんか?

これらは典型的なアレルギー症状ですが、実は「花粉」が原因であることをご存知でしょうか?

「花粉症」というと「春」が有名ですが、梅雨明け→夏にかけてもいわゆる「夏の花粉症」があります。

学校の周辺、河原、畑といったところに「草」が生い茂ってはいませんか?

この時期はイネ科の植物がすくすくと成長し、次世代に続くべく「花粉」を放出しています。
春先のスギ・ヒノキと違って(春先によくテレビで見る花粉が豪快に飛んでいる某CMが印象的ですね。)あまり有名ではありませんが、アレルギー検査項目に「カモガヤ」とか「ブタクサ」に反応傾向がある方は夏→秋にかけて、春の花粉症と似たような症状がでやすいので注意が必要です。

また、GW過ぎから秋口までは紫外線も強くなり眼(特に角膜:黒目)に対する負担が大きくなります。

引用元: 気象庁ホームページより観測所: つくば

●は観測値、細実線は1990年から2011年までの累年平均値を表しています。

その結果「徐々に」というより「突然」症状が起こることが多いようです。

さらに、暑さで汗の塩分もしくは埃が着き、皮膚が薄いまぶた周辺が痒くなったり腫れたりします。

さらに、痒いからこすってしまうと、増々痒みがひどくなり、腫れてきてしまいます。ひどくなると、こすったことでできた
傷から細菌が入ってしまうことにより、化膿(物もらいなど)することもありますので注意が必要です。

一番の対策はアレルギーの原因(アレルゲン)を取り除くことですが、現実問題としてなかなか難しいところです。しかし、予防することは可能です。

・サングラス、日傘を活用する(紫外線対策)
・眼が乾燥しないようにする(涙で花粉・埃を洗い流すため)
・汗をかいた時は、きれいなタオルで拭く(こするはダメ)もしくは身体を清潔にする。
・規則正しい生活(十分な睡眠・バランスのとれた食事)を心がける(究極の予防法)

出来る予防から行うことを是非お勧めします。

というのは、暑い時期は身体全体が疲れている傾向にあるため、悪化すると治りにくいのです。

予防したけど、もしくは予防しているはずだけど何か変…と思いましたら、医師もしくは私達薬剤師にご気軽にご相談ください。

目次

その症状つらくないですか?

パソコンや携帯電話、テレビと、とかく目をよく使う機会が増えている現代。
次の症状で日常生活で困っていませんでしょうか?

 1)眼がごろごろする。
 2)眼が重たい・眼が痛い。
 3)まぶしく感じる。
 4)眼がよく充血するようになって来た。
 5)視力が落ちてきた。
 6)涙目になってきた。


これらはドライアイ(Dry eye:角膜乾燥症)として挙げられる症状の一例です。
そもそも、ドライアイとは不定愁訴、自覚症状はあっても客観的に判断することは難しいため、なかなかほかの人にそのつらさを理解してもらいにくいもの。その実態は涙の量と質が低下しているのですが、「仕方ないよね」とか「大したことではない」と言い聞かせて我慢されている方も多いのではないのでしょうか?
また、「ドライアイで何か困ることが起こるの?」とお思いかもしれません。


では、涙のお仕事を説明いたしますと・・・

 ・酸素や栄養を眼の角膜へ運ぶ。
 ・眼に入った異物を洗い流すことにより、眼をきれいな状態に保つ。

これらのお仕事がされなくなってくると

 1)白目の血管が拡張し充血→眼に何らかの異常が起こっている。
 2)光がまぶしく感じやすい→白内障症状と似ているため白内障疾患の発見が遅れる。
 3)細菌・ウィルスが繁殖しやすくなる→感染症が起こりやすくなる。
 4)視神経の緊張が続くようになる→眼の痙攣・肩こり・頭痛・腰痛の原因になる。

といったことが起こり、快適な日常生活に支障がでてきます。


では、なぜこのようなことが起こるのか?

 1)眼を酷使している(PC作業・テレビ等の長時間観賞、車の長時間の運転)により、瞬きが少なくなり、涙が出てこなくなる。
 2)コンタクトレンズの長時間使用により、涙が乾燥してレンズが眼球に貼りついてしまう(傷や感染症の原因になる)。
 3)ストレス・涙腺の老化により、涙の調節が難しくなっている。
 4)涙の分泌を抑制する薬・全身疾患により涙が減り、眼が乾燥しやすくなっている。


治療方法には

1)点眼薬を使う
 ・涙の分泌を促す
 ・涙の蒸発を抑え眼の負担を和らげる

2)「涙点プラグ」という涙の排出を意図的に塞ぐ

3)ドライアイの原因を除去する
 ・適度な眼の休憩時間を設ける。(蒸しタオルを眼の上に乗せて休ませるとより効果的)
 ・加湿器・エアコンの設定を調整し目の保湿を確保する。
 ・コンタクトレンズの着用時間を減らす

(3)は日常生活上でできる対策方法ですのでぜひ取り入れてみて下さい。
また、お薬などでドライアイが起こることがありますが、自己判断で飲むのを勝手にやめることはしないでください。
「何か違和感が…」「もしかして…」と感じましたら、一人で悩まず、我慢をせず、気軽に医師や私ども薬剤師へご相談ください。

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