今回は水疱瘡についてお話したいと思います。
水疱瘡は名前の通りに、水を持った発疹が出ます。
全身に赤い発疹である、「紅班(こうはん)」や盛り上がった発疹である「丘疹(きゅうしん)」、中に水のような透明な液を含む「水泡」が出ます。
最初は1、2個程度の虫刺されのような湿疹です。
それらの湿疹の中に数時間で水を含んだ水泡が現れ、一日かけてじわじわと全身に広がってきたら水疱瘡です。
水疱瘡は1日から2日してから確定診断することもあります。39度程度の熱を伴うこともありますが、発熱もなく元気な子もいます。
水疱瘡は伝染するため、診断されてから1週間程度は通園、通学などを控えて自宅療養します。
水泡は自然に潰れ、カサブタになります。
1週間程度でカサブタになれば人への感染力が弱くなるので、通園、通学も可能になります。
水疱瘡の原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス」というヘルペス・ウイルスです。
感染の経緯としては、保持者のツバなどからうつる飛沫感染と、皮膚や手すりなどについたウイルスに触ってしまうことでうつる接触感染があります。
また、空気中を漂ってうつる空気感染によって人から人へ感染します。
特に空気感染ができる分、感染力は強く、たくさんの子供が集まる場所では感染しやすいので様子をみてくださいね。
感染から発症までの潜伏期間は2、3週間程度あることもあります。水疱瘡の子と遊んでもすぐには症状が出ないことがあります。
湿疹の様子を見て1、2個の発疹だけで状態が続くようで、はっきりしない場合は受診して頂くのが良いと思います。
シャワーやお風呂等は、熱がなければシャワーだけにして、こすらないようにしたほうが良いでしょう。
分からないことがあれば薬局のスタッフに相談して下さい。